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生成AIを活用したプログラミング

生成AIを活用したプログラミング
学校種
高校
学年
1年生
教科等
情報(3時間)
使用教材
  • プログラミングにおける生成AIアシスタントの活用を通して、生徒自身のアイデアを主体的に表現し、創造性を高める。
  • 教員の適切なサポートの下、多様なテーマでのプログラミング制作に取り組むことで、主体性、協働性、問題解決能力、粘り強さといった汎用的な能力を育成する。
  • 「情報I」の「コンピュータとプログラミング」の単元でPythonの基礎を学んだのち、3時間の設定で、3人1組のグループとなり協働でプログラム作品づくりに取り組む。楽しいもの、役に立ちそうなものなどテーマは自由で、乱数及び条件分岐か繰り返し処理を用いるという条件で作品づくりが行われた。
  • 生徒たちはプログル情報の「AIアシスト」機能を使い、エラーを修正しながらグループの作品を完成させた。完成後はプログラムの説明をしながら他の生徒にデモンストレーションを行い、レビューを受けてプログラムの改善に向けるヒントとした。

授業の流れ

    1. 課題の提示
      • 3名のグループによる、自由課題の提示をして、グループ内で助け合いながら作成することとしている
    2. プログラムの作成
      • グループで考えたテーマに沿って、相談しながらプログラムを作成していく
    3. AIを利用したデバッグ作業
      • AIアシストのメッセージを読んだり、試行錯誤しながら、生徒たち自身で粘り強くデバッグに取り組む
    4. 発表の際の留意事項
      • グループ作品であっても、発表の際にはメンバー全員がプログラムについて説明することを前提としている

プログラミングの授業では生徒はプログラムの作成中にエラーが発生すると、ほとんどの場合教員に助けを求める。教員は生徒の画面を見てエラーを確認し、個別に改善の方法を伝える。手厚い方法ではあるものの、教員は特定の生徒にかかりきりとなり、他の生徒は待ちぼうけになるという状態になりやすい。教員に頼ることが前提となってしまうと、自らデバッグを行おうとする意識が希薄になってしまう。また、この方法は教員が深いプログラミングの知識をもっていることが前提で、臨機応変さや豊富な経験に頼らざるを得ない側面があった。

プログル情報の「AIアシスタント機能」は、生成AIを利用し生徒のプログラムとエラーメッセージを基に、修正のアドバイスを生成して生徒に提示する機能である。AIが正しいコードを直接提示しないよう調整しており、生徒がAIのアドバイスを基に自身のプログラムをデバッグできるようにすることを目指している。

本授業において、AIアシスト機能を利用して生徒自身でデバッグを行い、試行錯誤しながらプログラムを完成させようとする姿が印象的であった。これにより、教員もクラス全員の進捗状況を把握し、適切にサポートすることに専念できるようになった。教員が全てを教えるだけでなく、教員が全体を見守りながら、生徒がAIとともにプログラムをつくり上げていくという新たな学びの形が予見できる授業であった。