プログラミングの授業では生徒はプログラムの作成中にエラーが発生すると、ほとんどの場合教員に助けを求める。教員は生徒の画面を見てエラーを確認し、個別に改善の方法を伝える。手厚い方法ではあるものの、教員は特定の生徒にかかりきりとなり、他の生徒は待ちぼうけになるという状態になりやすい。教員に頼ることが前提となってしまうと、自らデバッグを行おうとする意識が希薄になってしまう。また、この方法は教員が深いプログラミングの知識をもっていることが前提で、臨機応変さや豊富な経験に頼らざるを得ない側面があった。
プログル情報の「AIアシスタント機能」は、生成AIを利用し生徒のプログラムとエラーメッセージを基に、修正のアドバイスを生成して生徒に提示する機能である。AIが正しいコードを直接提示しないよう調整しており、生徒がAIのアドバイスを基に自身のプログラムをデバッグできるようにすることを目指している。
本授業において、AIアシスト機能を利用して生徒自身でデバッグを行い、試行錯誤しながらプログラムを完成させようとする姿が印象的であった。これにより、教員もクラス全員の進捗状況を把握し、適切にサポートすることに専念できるようになった。教員が全てを教えるだけでなく、教員が全体を見守りながら、生徒がAIとともにプログラムをつくり上げていくという新たな学びの形が予見できる授業であった。